白癬について④日常で気をつけること
白癬シリーズの最後は、日常で気をつけたいことをご紹介します。
☆患部の清潔を保つ
・お風呂で身体を優しく綺麗に洗いましょう
・靴下は毎日変えましょう
・菌は湿った環境で増殖するため、長時間靴を履き続けることは避けましょう
☆感染予防をする
・プールやお風呂などの共用バスマットの使用後はタオルで足をしっかり拭きましょう
・ご家族同士でもバスタオルやバスマット、靴下の共有は避けましょう
・床はこまめに掃除をしましょう
白癬菌はうつる病気です。
ご自身やご家族のためにも、少しでも気になるご症状がございましたら早めにご受診ください!
白癬について③白癬の治療について
今回は白癬(水虫)の治療法についてご説明します。
🌸足白癬
足白癬の治療は、基本的には塗り薬(抗真菌薬)の治療になります。
塗り薬の使い方にはポイントがあります。
塗り方のポイントを覚えてしっかり治療していきましょう。
☆1日1回、お風呂上がりに塗りましょう。
☆症状がなくても両足に塗りましょう。
☆皮剥けがなくなってからも、1~2か月は塗り続けましょう。
🌸爪白癬
爪白癬は内服(経口抗真菌剤)、塗り薬(抗真菌薬)の2種類の治療方法があります。
☆内服の場合は、月に1度採血をしながらの慎重投与となります。
☆塗り薬の場合は、1日1回お風呂上りに爪全体に塗りましょう。
☆爪白癬の場合は治療に時間がかかります。根気強く治療しましょう。
☆内服と塗り薬の併用は過剰投与となるため、医師と相談しながら、どちらかを選択し治療を開始していきます。
※看護師がお薬の塗り方、塗る量等を、お一人おひとり詳しくご説明しております。
※足白癬は家族で感染しやすい為、ご家族も一緒に治療しましょう。
※水虫の治療は自己判断でやめず、医師の指示を守って治療を継続することが大切です。
次回は日常で気を付けることについてご説明いたします。
白癬について② 爪白癬(爪水虫)
白癬について第2弾の今回は、爪白癬(爪水虫)についてご説明します。
🌸爪白癬とは?
爪白癬は、足や手指に感染した白癬菌が放置され、爪にまで広がったもので、爪水虫と言われています。
痛みや痒みなどの自覚症状がないため見過ごされがちですが、自分の体の他の部位や家族など、まわりの方にもうつる可能性があります。
🌸爪白癬の症状は?
・爪が厚くにごっている
・爪の表面が白色に変化しザラザラしている
・爪の一部がくさび状に白色・黄色に変化している
これらの症状が現れている場合には、爪白癬の可能性があります。
🌸爪白癬は治るの?
爪白癬の治療は、完治するまで時間がかかります。
爪が完全に生え変わるには、手の爪で約半年、足の爪で約1年かかると言われています。
よって、早期に根気よく治療していくことが重要です!
爪白癬の検査はご来院していただけると、即日で結果が分かります。
気になる症状があればご相談下さい♪
次回は水虫の治療法についてご説明していきます🌸
2019年4月20日これってイボ(疣贅)?
顔や手足にできるできもの、もしかするとイボかもしれません!
本日はイボ(疣贅)についてご説明していきます。
🌸イボとは?
医学的にはウイルス性疣贅(ゆうぜい)といい、ヒトパピローマウイルスの感染によって生じます。
触っただけでは感染しませんが、皮膚のごく小さな傷からウイルスが侵入して感染します。
🌸イボの種類
【尋常性疣贅】お子様から大人までみられ、表面が凸凹しており手足に多くみられます。
【青年性扁平疣贅】表面が平らで直径2~3ミリで、若い女性の額や口周りに多くみられます。
【尖圭(せんけい)コンジローマ】皮膚粘膜や陰部にできる、乳頭状・鶏頭状のイボです。
🌸治療
イボの治療に効果的とされているのが液体窒素療法になります。
液体窒素で患部を瞬間的に凍らせることで、ウィルスに感染している細胞を破壊します。
また、同時に患部の周辺に炎症を起こすことで免疫細胞を活性化させ、ウィルスを排除する効果があります。
イボが沢山ある方やどんどん増えてしまう方は ハトムギ由来の漢方薬を処方する場合があります。
🌸治療のペース
患部の様子を見ながら1~2週間に1回のペースで行います。
間隔が空くとさらに大きくなったり、ウイルスが増殖することがあるため定期的に通院しましょう。
🌟ウオノメだと思ったらイボだった!という患者様が大変多いです。
放っておくと増えてしまうため、小さいうちに、且つ数が少ないうちに治療を始めましょう!
保湿剤はとても大切なスキンケアです。
保湿剤によるスキンケアは、季節に関係なく、年間を通じて続けることが大切です。
保湿剤の使い方のポイントをご紹介させていただきます。
・他保湿剤は、手を洗って清潔にしてから、ムラなく塗りましょう。
・入浴後5分以内に塗りましょう。
・寒い時期は、軟膏が硬くなるので手で温めて柔らかくしてから塗りましょう。
・お子さまには、やさしく話しかけながら塗ると親子ともリラックスして上手に塗れます。マッサージするようにやさしく塗りましょう。
・頭皮は、ローションタイプが使いやすいでしょう。
・傷口には使わないようにしましょう。
<保湿剤の使用量の目安>
軟膏やクリームは、人差し指の先から1つ目の関節まで伸ばした量、ローションタイプは、1円玉大の量が0,5gです。
この量で手に平2枚分の面積に塗れます。
保湿剤を正しく使って皮膚を守りましょう❣
2018年10月5日
水いぼ(伝染性軟属腫)
水イボとは?
水イボは伝染性軟属腫ウイルスの感染によって生じる皮膚疾患で、柔らかく盛りあがった発疹ができます。小児に多く、掻いて潰すと自分の体や他の人に感染します。痛みや痒みはほとんどありません。
水いぼの治療
早期のうちにピンセットで一つ一つ摘み取る外科的摘除が最も確実です。この処置は痛みを伴いますが、当院では痛みを和らげるための外用麻酔薬のシールをお渡ししています。
自然治癒を待つ(放置する)こともありますが、治るまでには数ヶ月~1年ほどかかります。水いぼはそれ自体悪性化することはありませんが、その間、他人への感染の危険性と自家感染による拡大が心配されます。数が少ないうちに受診されることをおすすめします。
まずはご相談下さい
「兄弟にうつるのが心配」「プールに入りたい」「早く治したい」など、保護者の方のお考えやお子様ご本人の反応、生活環境などをうかがいながら治療方針を決めていきます。まずはご相談下さい。
陥入爪
陥入爪とは
爪の角が周囲の皮膚に刺さって炎症を起こした状態をいい、そのまま放置すると患部に肉芽組織が生じることもあります。巻き爪は爪の両脇が湾曲する程度で化膿することは殆どありませんが、陥入爪の場合は患部が赤く腫れて化膿したり、歩行時に強い痛みを伴うなど、日常生活に支障をきたすケースもあります。
主な原因
深爪や合わない靴を履き続けることによる圧迫が殆どです。先の細い靴やハイヒールを好む場合、こうした靴を履きやすいよう爪の角を落としてしまうことで深爪にもなり易く、また切り残しが棘のようになって患部に刺さってしまう現象も起こります。
治療の種類
患部の状態により数種類の治療法があります。健康保険が適応できる治療法とできない治療法がありますが、保険医療機関では双方を組み合わせた治療が禁止されている為、担当医が患部をよく拝見して該当する治療法を説明し、ご納得いただいたうえで実際の治療を開始します。どの治療法も数週~数ヶ月の通院が必要ですが、根気よく通院して痛みを軽減していきましょう。
虫さされ(虫刺症)
虫刺症とは
ハチ・蚊・アブ・ブヨ・ノミ・ムカデ・毛虫などの刺咬、吸血、接触が原因でおこる皮膚疾患でかゆみや痛みを伴います。厳密な原因虫の特定は困難な場合が多いですが、湿疹の部位・季節・受傷場所・時間などから推定します。ハチの場合は、全身にアレルギー反応が起こりアナフィラキシーショックで命に関わる場合もあります。
治療として、湿疹に対しステロイド外用薬、かゆみに対し抗ヒスタミン薬を重症度に応じて使います。かゆみや赤みなど「おかしい」と思ったらすぐにご相談ください。
水イボ摘除
今年も水イボの患者さまが多く来院される季節となりました。改めて症状と当院での施術方針をご紹介いたします。
症状
伝染性軟属腫(水イボ)は、幼児~小学校低学年のお子さまに多く発症し、できたり消えたりを繰り返します。痒みや痛みといった自覚症状はほとんどありませんが、つやつやした水疱の中にたくさんのウイルスが含まれ、潰したり引っ掻いたりすると自身の身体や他人に感染してしまい、自然治癒を待つと半年ほどかかると言われています。ごきょうだいやお友達同士での感染拡大を防ぐため、当院ではピンセットによる摘除術を行っています。
施術について
摘除は先の尖ったピンセットで水イボをひとつひとつつまんで行う為、チクッとした痛みがあり、そのまま頑張るのが難しいお子さまには麻酔のテープをご用意しています。ただし、テープを使用してもお痛みがゼロになる訳ではない為、痛みや処置そのものに対する恐怖を強く訴えるお子さまで、お話しても治療を受ける気持ちになれない場合には、無理矢理治療を行うことでショックを与えてしまったり、病院に通うこと自体が苦手になってしまわないよう、処置を途中で中断することがございます。予めご了承ください。
水虫(白癬)
水虫とは?
水虫は白癬菌という真菌(カビ)が原因で起こる皮膚感染症です。白癬には足にできる足白癬、爪にできる爪白癬、その他頭部(シラクモ)、股部(インキンタムシ)、体部(ゼニタムシ)にもできます。白癬は通気性が悪くジクジクした所を好んで繁殖し、タオルや足ふきマット、スリッパからも簡単に感染します。
症状は、かゆみがある・乾燥して皮がむける・水疱や膿疱ができるなど様々で、いわゆる湿疹の特徴とも非常によく似ています。まずは顕微鏡検査で白癬かどうかを診断し、治療を開始します。
治療にはよく効く薬剤がたくさん出ていますので、多くは塗り薬のみで充分に治ります。しかし、爪白癬では外用薬が爪の中になかなか浸透しないため、飲み薬の治療が必要です。
爪白癬の内服治療について
爪白癬は白癬菌が爪の中に侵入したももので、爪が白や黄色ににごり、もろくなったり変形したりします。爪白癬の内服治療には、毎日1錠ずつ3ヶ月~半年続けて服用する方法と、1週間飲んで3週間飲まないサイクルを3回繰り返す方法(パルス療法)とがあります。どちらも薬を飲み始めて3ヶ月~半年ほどで、健康で綺麗な爪に生えかわります。