帯状疱疹について
12月に入り、年始の準備やお仕事で忙しくされている方が多いと思います。ストレスや疲労がたまっているときに引き起こしやすい病気の一つが「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」です。
・帯状疱疹とは
過去にかかった水ぼうそうのウィルスが体内の神経節に潜んでいます。加齢やストレス、過労などが引き金となり免疫力が低下すると潜んでいたウィルスが再び活動をはじめ、神経を伝わって皮膚に到着し帯状疱疹として発症します。身体の左右どちらか一方にピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状にあらわれます。50歳~70歳代に多くみられる病気ですが、最近では若い人に発症することも珍しくありません。
・治療方法
治療は、内服薬でウィルスの増殖を抑制して、痛みがある場合は消炎鎮痛薬を併用します。水ぶくれは塗り薬による処置をします。
・後遺症
通常であれば皮膚症状が治ると痛みも和らぎますが、その後もピリピリとするような痛みが持続することがあります。これを「帯状疱疹後神経痛」といいます。皮膚症状が重症、夜も眠れないほど強い痛みがある、高齢の方は帯状疱疹後神経痛が残る可能性が高いため、注意が必要です。
帯状疱疹は早期に適切な治療を行うことで症状を軽くし、後遺症や合併症のリスクを減らすことができます。痛みを感じたり、赤い皮疹がでたら我慢はせず、早めに医療機関にかかりましょう。当院では帯状疱疹ワクチンの接種も可能ですのでお気軽にお問合せください。
2018年6月29日